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白イルカのスパイ

昨夜のNHKスペシャルで「バルジーミル」と名付けられた

白イルカのスパイを放送していました

子供の頃に捕獲されてロシア軍にスパイとして訓練された白イルカが

脱走をしてきたらしくハーネスを付けた姿でノルウェー沖で発見されたそうです

バルジーミルを守るために寄付を募り保護組織を作り見守られていました

一般の人の中には棒で殴ったり、開けた口に足を突っ込んだり、硬い板を加えさせたりと

虐待をする人もいました

以前、悲しい出来事があったと海洋生物学者さんが語られていました

群れからはぐれたセイウチの子供が迷い込んで来て寂しさから人に慣れていましたが

海水浴場でセイウチに近づく人が現れて危険と言うことで殺処分をされたそうです

バルジーミルが同じ目に遭ってはいけないと懸命に守る人もいるかと思えば

近づいて触る人もいる

保護活動をしている女性が注意をしても反論ばかりして言う事を聞かない

「あなた方を守る訳ではない、体重1トンの野生のイルカなので事故が起こった時には

 バルジーミルが処分をされる」と必死に叫んでいました

スウェーデンの大きな都市の港付近で船の往来激しい所に出現した時には

活動家の女性が小型ボートで安全な所まで誘導をしていました

そのボートにしっかりと付いて泳いでいる姿に涙が出そうでした


イルカと言えば悲しい話が沢山あります

軍はイルカに爆弾を背負わせ敵の艦隊に突撃をさせていました

思えば・・・二次大戦中は人間魚雷「回天」でイルカの役を人間がしていました

今はイルカの鼻の先に爆弾を装着させて艦の近くで発射させる訓練をしているそうです

自爆する恐れがあるので人はしないと勝手なことを述べていました

軍の訓練施設でハーネスを身体に括りつけられた姿が映し出された時には

テレビ画面を悲しい思いで見つめるしかありませんでした


以前、セイウチの子供を保護していた海洋生物学者さんがカナダ東海岸に

大きな生簀のような施設を作り見守っていくと言っていました

一度人間に育てられた海洋生物は自然界に返すことは非常に困難だそうです

バルジーミルも人間の手からしか食べ物を受け取らずかなり痩せていたそうです

そしてしきりにロープを咥えて何かをしようとする

こういった訓練を受けていたのかもと言う事でした

保護活動をしている人は小さな生簀に閉じ込めるのが良いのか

自然に任せて泳がせていた方が良いのか、かなり悩まれていました

心は通じてもお話が出来ないですものね(-_-)


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                      宮島水族館


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